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『正法眼蔵』読解と御抄私訳:はじめに

 はじめに:                                   

正法眼蔵ショウボウゲンゾウ』は、道元禅師ドウゲンゼンジが身心と大自然の真相について釈尊と同じように覚られ、その内容を言語化されたものです。

日本人の精神史上最高峰の著作と言われています。

それを直弟子の詮慧和尚センネオショウが提唱し、その弟子の経豪キョウゴウ和尚が「聞書」し、師説を踏まえて「抄」文(註釈)を著しました。

今では、敬意を表して『御抄』と呼ばれています。 

 

数年前、「聞書抄」のPDFと出会い、少し読んでみると長年の疑問のいくつかがクリアーになりました。

現代語訳を探しましたが、一部あるだけでした。そこで、浅学非才にもかかわらず、「聞書抄」の私訳と、それも参考にしながら『正法眼蔵』七十五巻の読解に取組み始めました。

 

幸いにも、大本山總持寺の伝光会摂心で提唱を聴聞させていただいたご縁で、昨秋から前駒澤大学総長の添削指導を頂戴できるようになり、全面的に書き改めております。   

 

つきましては、人類の叡智である『正法眼蔵』の読解を、道を求める方のご参考になればと願いつつ、お届けしたいと思います。

忌憚のないご意見など頂戴できれば、大変ありがたく存じます。よろしくお願いいたします。                    

                                                 

                       羽田徹眞 合掌

 

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